WORLD PC EXPO99報告書

・目的

・Power Mac G4に関する情報収集。
・Adobe Photoshop 5.5に関する情報収集。

・概要

WORLD PC EXPOへ何故行こうかと考えたか。

・理由1

Power Mac G4の実際の色や形、性能を確認したくなった。

・理由2

 Apple Cinema Display『自体』を見たかったということ。ここで言う『自体』であるが、本体の大きさ、画面の性能はもちろんであるが、今までの製品とは感覚が異なる好奇心が私をWORLD PC EXPOへ直接見に行くという行動を取らせる結果となった。後に『好奇心』について書こうと思う。この二つ目がWORLD PC EXPOへ私が足を運んだ理由の全体を占める。

・理由3

 Adobe Photoshop 5.5の開発意図の確認である。
 Adobe Photoshop 5.5に関しては、機能の具体的な使用方法を知りたいと思った。開発メーカーは、機能を1つ付けることに対しても、非常に神経を使うのである。特にPhotoshopのように完成度の高い製品は、現在でも機能が複雑化しているので、機能を付けることによってユーザーにとっては逆効果な場合もある。私は、ソフト開発に協力したことがあるのだが、メーカー側は機能を付けてほしいという要望に対して、非常に神経質な質問をくり返してくる。何故この機能が必要なのか。例えば、このような方法で現在のバージョンでも同じことができるが、この方法ではダメなのか等である。
 機能一つに対しても、元々の目的があるはずであり、その目的を知った上で、Photoshop 5.5を使用したいと思ったのである。

・報告事項

1.Appleブース

 写真は各サイトで見る事ができるので、そちらで見ていただきたい。Power Mac G4に関してのデータシートも各サイトで確認が可能である。そちらを見てほしい。
 私の感想をここでは述べようと思う。
 Power Mac G4は、大盛況であったので直接触ることはできなかった。後ろで操作を見ていたのであるが、当然G3よりは早い。ここでG4のスピードについて何を語っても仕方が無い。

 展示会のような場では、そのようなスピードの確認よりも、どの程度G4が注目されているかが重要ではないか…と私は思う。何故かであるが、時代のベクトルを読むことができるからである。ベクトルとは、時代の方向性である。どのような人々がどのような顔つきでマシンを触っているのか。どのくらい感動しているか。感動している年齢層。性別。又、メーカーの力の入れよう。メーカーがどのくらい効率よくマシンを紹介しているか。以前のG3との差別化は。等々である。
 こういう言い方もできる。Illustratorでいう、ハンドルの方向である。ハンドルが下へ向いているのか?上へ向いているのか。展示会という場はメーカーの戦略の一つの結果である。今まで行ってきた戦略の途中経過はどのような状態なのか…このハンドルの方向の確認が重要であると私は思っている。
 ベクトルの確認とは、メーカーの技術力の結集である。技術力とは技術者が語る技術はその中の一つにすぎない。例えば、いくらPower Mac G4のスピードが、並外れていても、注目されないのでは仕方が無いのである。

 私は、Appleというメーカーは、展示会という場を理解しているということを確認した。どんなに難しい技術を発表しても、一般人にとっては退屈という言葉しか残らないであろう。とにかく製品に触らせる。そして触ることができなかった人々の為に、近くで製品を見れるような場所を確保する。
 この状況に近い雰囲気。そう、当時のオーディオフェアー的な雰囲気であると感じた。
 そして、コンピュータをコンピュータとは思わせない、しかし性能は誰にも文句は言わせない。当時のWALKMANを売り出した時のSONYのように感じた。

 例えばである。カッコイイハードロックグループが存在するとしよう。本当にロックンロールを理解しており、ロックマニアが聴けば、本当にカッコイイ音楽を聴かせているということが理解できる。このロックグループの音楽についてロックマニアが議論すれば、2時間や3時間語り合うことができる。
 …しかしである。ロックを全くしらない人間からすれば、退屈そのものである。好奇心など湧かないかもしれない。そのロックグループが影響を受けたロックグループを知らなければならないかもしれない。

 カッコイイハードロックグループのボーカルが『若い可愛い女性』だったとしよう。それだけでも、時代がロックグループに対して注目する可能性は大きい。マニアという狭い領域から『若い可愛い女性』という差別化を利用し、マニア以外を受け付けない雰囲気から、一般的な人々が受け付けやすい状況を意図的につくり、マニアから解放すればいいのである。

 現在のAppleは、コンピュータは簡単であるという当時のコンセプトから次ぎの段階へ歩んでいると私は感じてならない。次ぎの一歩とは、デザイナーという特定領域から、インターネットの電子メールのような簡単な道具として使用できるコンピュータ。女性や子供をターゲットに置き、女性や子供からMacを普及させるという戦略である。iBOOKも同様である。これから次世代を作るであろう子供。女性の欲望は男性が満足させなければならない。その女性をターゲットにしているという戦略。子供、女性の買い物は、どちらも男性がスポンサーであるという所は重要ではないだろうか。

 そして、これは重要であると私は思う。何故子供が可愛いのか。子供の生まれた姿が成人の顔だったとしよう。しかし、生まれたばかりの子供というのは、あくまで子供である。顔形がどのような状態であろうとも…である。子供が可愛いというのは、動物にとってはごく普通の状態である。本当によくできている仕組みである。

 Appleは、可愛いという状態というのは、男性からも好まれるということを理解していたとすると、実に自然をよく理解していると、感動さえする。可愛いというのは、自然界では重要なのである。

 さて、Apple Cinema Displayについてである。
 私のファーストインプレッション。涙が出るほどカッコイイ、高性能、価値的に『100点満点』いくらでも金を出そう。という感想である。

 私は、20インチディスプレイを最近購入したのであるが、置き場所を考えて、特に高さを考え、ある機種を購入した。当然メーカー、形、価格を十分考慮にいれ、悩んだ末購入したのである。
 しかし、もうどうでもいい。机や置き場所を作ってでも、購入したい。この購入したいという欲望というのは、ディスプレイという機能を欲しいのではなく、製品の完成度の高い芸術品として欲しい…というのが正直な意見かもしれない。
 オーディオを購入する時も音は重要である。しかし、いくら音がすばらしくとも、そのオーディオの形が全く自分の好みに合わないとすると購入までには至らない。すくなくとも私はそうである。
 しかし、このApple Cinema Displayは、全て合格である。
 涙が出るほどカッコイイというのは、『随分大袈裟な言い方なのでは』と考える方がおられるかもしれないが、私の場合、『頭から首筋のあたりがシビレル感覚』に襲われた。これは感動である。
 これは事実であるが、『おいくらなのでしょうか…』と聴いている、ご老体がおられた。しかも女性である。
『残念ながら、単品では売られません。非常に品物が少ないですから…』との返答。Appleは、何時からこんなに購入者の心を震わせるのがうまくなったのであろう。
 2000年になろうとしているが、『2000年だけど、あまり1900年代とは変わらないよな…マンガと違って』などと、考える今日この頃であるが、Appleだけは、2000年のデザインに相応しい製品を次々と発表しているなぁ…と、思われないであろうか。

 Apple Cinema Displayは、Appleが時代にどの程度認められたのか…という確認の意味が含まれている製品にも感じられる。実用面、デザイン面、全てが合格である製品を確認に使用するという行為自体が間違いなのかもしれませんよ。Apple。

G4の色であるが、非常に落ち着いたグレー。
実際に見るのが確実。

2.Adobeブース

 Photoshop 5.5に関しては、Webを重要視するというAdobeの方向性を再確認することができた。私も使用しているのであるが、GoLiveを使用したPhotoshopという位置付けでの、提案を発表していた。
 機能面の目的という具体的な説明は聞くことはできなかったが、Photoshop 5.5は、Web対応というコンセプトであるということは確認できた。
 WORLD PC EXPOという、曖昧(広範囲的)な展示会では、企業の方向性をアピールする方が重要であるはずなので、IGASあたりを期待したいと思う。

3.WORLD PC EXPO99

かなりの混雑状態。以前よりも空いているとは感じられない状態。

(990911)


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