SONNET奮闘記その2

◆このコラムの存在の意味

 少し視点を変えてみよう。
 車を運転する為には、免許証が必要である。免許証とはどのような意味があるのだろうか。

 車を運転する為には、車を運転する為の情報が必要である。交通ルール、車を運転する為の感覚、車を使用する上で発生するリスク等の情報である。
“交通事故を起こす可能性を0にすることができた”という保証を得た結果、免許証を得ることができたのではないという部分は重要である。
 免許証とは、車を運転する為に必要である情報を、これから車を運転しようとしているドライバーへ“インプットした”という証にすぎない。

 G3カードを旧型Macに装着した場合、Appleの保証規定を考慮すると、全く保証外の作業を行ったということになる。全ては自分で責任を取らなければならないということである。
 240MHzを320MHzにクロックアップが行えたのも、自分で責任を負うという前提上での作業結果である。自分で責任を負うという覚悟まで至らなかった場合、得ることのできなかったスピードアップという価値である。
 私の場合、400MHzのG3カードを返品することが可能であったのだが、400MHzのG3カードを購入した時点で自己責任を負わなければならないという決断を下したのは、私自信である。

 免許証の話しに戻るが、『“交通事故を起こす可能性を0にすることができた”という保証を得たのではない』のであるから、免許証を得ることのできたドライバーである方々の『車を運転する環境』によって、事故発生の可能性は変動する。

 この変動は、コンピュータの世界でも発生すると私は思う。

 複雑な部品で構成されている固まりの『隙間』に入り、最新のCPUを動かすという、G3カードを提案するメーカーにも当然言える。

 安定した動作を100パーセント保証する…という前提での提供であるが、0にすることは不可能であるということである。

 私がこのコラムで言いたいのは、G3カードは危険であるということではない。リスクを伴う行動を選ぶことによって得られる、努力と苦労という価値を考えると、安全を考慮し、新型Macを購入するのとは別の価値を得られるということが言いたいのである。
 車の場合、車を運転することによって発生する“事故を起こす可能性”と引き換えに得ることのできる、車によって得られる価値全てと同じである。
 この価値は、コンピュータをこれから長く使用していこうと考えている方にとっては、無駄ではない。

 人間は、目的を設定し目標を設定する。今回の私の場合、目的はコンピュータ動作スピードのUPである。そして目標は、新型Mac購入ではなく、G3カードの購入であった。当然目標は変えることが可能である。
 しかし、私は『8100を長く使用したい』、そして『G3カードを購入してMacの中を触りたい』というリスク面の大きい目標を選んだ。
 そして8100を使用しているのに、G3並のスピードを得ることができるという快感を得たかったという思考も存在する。むしろこちらの思考の方が購入を決定させた要因である。
 私のように、旧型MacでG3Macのスピードを得て満足したいという方々にG3カードを“リスク面を考慮し”ユーザーへ提供しているSONNETのようなメーカーの努力を非常に有難く感じる。

 一つここで書いておくが、初期不良交換を行ったが、“私”の8100との相性が原因で動作しなかったかもしれない…ということを書き加えておく。
 私は他のNUBUSPowerMacでは動作確認していない。

◆その後

 G3カードを交換した結果、320MHzにクロックアップしたG3カードを遥かに凌ぐスピードで動いている。努力と苦労、そして得られた情報も、今後、あらゆる物事を決定する際のリソースとして必ず役に立つであろう。
 いや…この苦労はDNAに蓄積され、私の子孫へも影響するかもしれませんね

◆その後の後

 実は、以下のヴィデオカードが役目を終えた。一言で書くと、壊れたのである。昨年99年の12月30日に役目を終えた。ほぼ1年である。
 現在、Apple純正VCカードをSONNETのヴィデオカードアダプターを使用して動かしている。ヴィデオカードアダプターは、400MHzのG3カードと同時期に購入しているので、偶然のようで必然であったのか…などと考えてしまう。下記のヴィデオカードのドライバは、OS9に対応していない。(99年12月30日時)

製品名 購入年月日 価格

SONNET SONATA
A_SNT_800_7621A Part#VIL340

98年12月29日 ¥27,800

(000103)


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