ルビつき組

 読むのがむずかしい漢字にふりがなをふる場合があるが、このふりがなをつける組み方をルビつき組という。ルビつき組には、以下の2種類が存在する。

  1. すべての漢字にふりがなをつける「総ルビ」
  2. 特定の字だけにつける「パラルビ」

ルビつき組の基本ルール

 1.本文がひらがなの文章にはひらがなのルビをふる。
   本文がカタカナの場合はカタカナのルビをふる。
 2.本文とルビは明朝体の場合は同一書体で組む。
   ゴシック体の場合のルビは明朝体で組む。
 3.本文が新かなづかいの場合は新かなのルビを使用し、
   本文が旧かなづかいの場合は旧かなのルビを使用する。
 4.ルビの大きさは、本文級数の1/2が原則である。
   しかし、100級に50級のルビをふるような組み方は好ましくない。
 5.縦組み横組みのルビの組み方に対して、以下の点に注意すること。
   そして、一冊の本を通して、組み体裁を統一すること。

  • 縦組の場合:肩つきと中つきが存在する。
  • 横組の場合:中つきを用いて左右対象形に組む。

 6.ルビの字数が多い場合、対象文字からはみ出す場合がある。
   以下の点に注意すること。

  • ルビ1字まではひらがなにかかってもよい。
  • 漢字にはかからないようにする。
  • 1つの熟語内であれば、ルビ1字が漢字にかかってもよい。
  • 対象外の漢字にかかったり、ひらがなに1字以上かかる場合は、対象の語の字間を割り、その前後も適当に空けて調整する。

 8.ルビは行頭や行末からはみ出してはいけない。
 9.句読点、中黒、受けのカッコ類にはルビ1字まではかかってもよいが、
   起こしのカッコ類、疑問符、感嘆符にはなるべくかからないようにする。
10.ルビは漢字の読みとして、対象の漢字に合わせてふるのが原則である。
   しかし、外来語等にカタカナのルビをふる場合は、対象の語全体に対してふる。
11.熟字訓やあて字等に字数の少ないルビをふる場合は、
   ルビの字間を均等に空けて組む。

上記の決まりごとは、読みやすさを第一に考えた結果である。

ルビつき組の具体例

1.総ルビとパラルビ

  • 右側=総ルビ
  • 左側=パラルビ

2.ひらがなにはひらがな
  カタカナにはカタカナのルビ

  • 右側=カタカナのルビ
  • 左側=ひらがなのルビ

3.本文とルビは同一書体を使用する

    ゴシック体は明朝体のルビを使用

  • 右側=中ゴシックBBBの本文
       リュウミンM-KLのルビ

    明朝体は同一書体のルビを使用

  • 中側=リュウミンM-KLの本文
       リュウミンM-KLのルビ
  • 左側=タイプバンク明朝Mの本文
       タイプバンク明朝Mのルビ

4.新かなには新かな旧かなには旧かなのルビ

  • 右側=井戸というものは の“う”より
       ルビは、“新かな”を使用
  • 左側=井戸というものは の“ふ”より
       ルビは、“旧かな”を使用

5.肩つきルビと
  中つきルビ

    縦組

  • 右側=中つきルビ=
  • 左側=肩つきルビ=

    横組

  • 右側=中つきルビ=
  • 左側=肩つきルビ=×

    横組は中つきが原則

6.ひらがなにはルビ一字だけかかってよい

  • 右側=一文字“かな”にかかるルビ  =
  • 左側=一つの熟語内であれば
       一文字までルビがかかってもよい=

7.ひらがなに一字以上かかるルビは
  字間を調整

  • 右側=調整する     =
  • 中側=漢字に一文字かかる=×
  • 左側=かなに二文字かかる=×

8.ルビは行頭や行末にはみだしては
  いけない

  • 右側=ルビを行頭に揃える=
  • 左側=ルビを行末に揃える=

9.外来語などのルビ

10.熟字訓やあて字などのルビ

    平均アキが原則

  • 右側=天地均等揃え   =
  • 中側=天地均等揃え   =
  • 左側=肩付きにして上揃え=

11.二字ルビ・三字ルビ

  • 右側=二字ルビ
  • 左側=三字ルビ

    15級以下には三字ルビは可読性が劣るので、使用しない方がよい。
    DTPでは、文字の垂直比率や水平比率を調節し、天地(左右)1/3の比率にし使用する。

12.句読点・受けカッコに
   かかるルビ

    カッコは起こしにはかかってはいけない。しかし、句読点・受けカッコは、一字だけならば、かかってもよい。

  • 右側=受けカッコに一字かかる=
  • 中側=受け起こしカッコに
       一字かかる      =
    ×
  • 左側=調整し、
       受け起こしカッコに
       かけない       =

    受けカッコにもかからないほうが望ましい。


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